リスクの大きい戦略 4
コンピューター販売店での問題は価格が安すぎて販売努力に見合わないことでした。
J・C・ペニーズでの問題は高すぎること(1000ドル近かった)と、製品に馴染みがないことでした。
ソフトウェアの不足もあって、誰もがこの機械は〈失敗作〉だと異口同音に言いました。
しかし、TIは困難にひるむような会社ではありません。
プログラマーを雇い、適切な価格を決めるために消費者向けビジネスの研究をして、ソフトウェアと価格の問題に取組んだのです。
研究の結論は35ミリのカメラがちょうどそれに匹敵する製品であり、従ってホーム・コンピューターの価格は199ドルがいいということになりました。
この価格は当時のアタリとコモドールの約3分の1でした。
この金額前後でコンピューターを販売しては引合わないと考えられていました。
・・・しかし、この種の問題は半導体で長い経験のあるTIは完全に理解していたし期待すらかけていました。
このような価格は市場の模様を徹底的に変え、また市場を拡大すると知っていたのです。